方針転換

某日


新宿駅に降り立つ。

いつものロッカーに荷物を預け、早々にストに出る準備を始める。


本日はなんとしても連れ出しをする。

前回の反省を踏まえ、自分の中でやることは決まっている。


目の前を綺麗なショートカットをなびかせた、ホットパンツの女の子が颯爽と歩いていく。さあ、ゲームの始まりだ。



開始1発目の声かけ、ここ三回で学んだ理論をフル活用する。



オープン、会話が始まった。

並行トーク、友達のように、会話が進んでいく。

ただ明らかに何処かを目指している歩き方、会話の方向性を立てるため、早めに目的を確認する。すぐさま友達と合流する、23分しか時間がない。


今振り返れば足掻きようはいくらでもあり、兎にも角にもビタ留めをすべきだった。


だが、その場では勢いにのまれ放流してしまった。


情けない。それでも以前より進歩した?

以前の歩みが遅すぎただけだ。


振り返りをし、すぐに次の案件を探す。

探す、探す、探す。


40分以上探したが、ターゲットが現れない。

なぜターゲットが現れないのか、

場所、時間、探し方、ターゲット設定。


探し続けてわかったのは、

時間とターゲット設定に課題があるということ。


まず、時間。時間が悪すぎる。

いつも出ている時間は19:0021:00,

ここ三回で明らかな傾向が見えた。

人の波が引く谷間の時間でストをしてしまっている。

特に19:3020:30

ミントは学生時代、横浜に毎日出て、曜日・時間毎の人の数と属性のデータを取ったことがある。

その時も上記時間は人が一気に引いていた。理由は言うまでもなく、飲み会、食事、デートも含め外食・レジャーのゴールデンタイムだからだ。

新宿であればそもそも人の母数が違うはずだし、逆にその時間にぶらついているのは予定がなく暇な層なのではとも思ったが、そもそもターゲット数が少なすぎて話にならない。


そしてターゲット。

再びストに出るにあたり、スト高以外は狙わないと決めた。スト値でいえば7以上、妥協して、タイプの案件は6前後としていた。

だが、天下の往来新宿でストリートナンパをしていてもそんな案件は滅多に通らない(ここは時間帯にも原因があるだろう)。


街に出て、ひたすら数少ないスト高を待ち、声かけをして結果に繋がらず帰っていく。

この行動の繰り返しで大きく成長するとはとても思えない。


当然下限は設けるべきだ。ただし、平均的なスト値5前後の女性はターゲットに入れる必要がある。

今の自分のフェーズを考えた時、また継続的にストリートを行う上で感覚を鈍らせない意味でもやはりある程度妥協は必要だ。


スト高だけを選択的に抱き続けることはなによりかっこいいし、そこに憧れてストリートをしているが、今のミントにとって現実的な目標ではない。



複数の即の中で340%の割合でスト高も抱く。

このスタイルを目指すのが良いのではないか。


時間、ターゲット、この2点を早急に改善して、次回こそ必ず連れ出し、いや即につなげる。