AFCになった日。手から滑り落ちた案件

某日 夕方16:30

 

ミントは街に出ていた。

今日はスト高確保が目標だ。

スト高=スト値7.5以上がメインターゲットとなる。

 

さあゴングを鳴らそう!

 

1人目 キャバ嬢

高いヒールを履く女の子が前を通った。

明らかに足にヒールが合っていない。歩きづらそうだ。

追い越し、斜め45度から振り向き様に話しかける。

ヒールめちゃ辛そうやけど、平気か?

 

オープンした。

そのまま持ち物ネグ。

その青い袋何買ってん?これアニメイトで買ったやつ。アニメなんか見るんや。

見た目はキャバ嬢そのもの、平行トークを続ける、彼女はニコニコ動画に耽溺しているらしい。

 

俺友達待ってて、暇なんだよね。君も暇やろ?ちょっと話そうよ。

連れ出しに成功した。カフェへ入る。

彼氏なし、ほぼ毎日キャバクラに出勤しているらしい。

驚いたのが、20歳にして高校を卒業しておらず、今は医者になるべく勉強中だと言う。

人生設計がぐちゃぐちゃだ。

 

そのまま和む。どうやらニコニコ動画の歌い手に心酔しているらしい。

待ち受けはその歌い手が作ったというネタ画像だったが、お世辞にも面白いとは言えない。

ここでミントはミスをおかした。

 

彼女の大好きな歌い手が書いたネタ画像を小馬鹿にしてしまった。

人の好きなものをバカにして、相手から信頼を得られるだろうか。

思えばこの時すでにボタンの掛け違いは始まっていたのかもしれない。

 

カフェでしばらく会話をしていたが、あまりにも店内が静かだ。

次第に話しづらくなってくる。店を出て別の場所に行こうと提案し外に出た。

カフェに入ってから10分も経っていなかった。

移動中キャバでの仕事の話を聞く。アフターは平気でやる子らしい。これを聞いてミントは勝ちを確信する。スト値は6.5程度。ベンチマークしているスト高には届かない。

 

早めに放流した気持ちもあり、すぐに仕掛けることにした。

歩きながら満喫の近くに行く。

疲れたし、もうここに入らない。

 

いや、満喫は行かない。もう疲れたから帰りたい。

 

 

一瞬で空気が崩れた。いや、正しくは崩れたことに気付いた。さすがにキャバ嬢だ。態度にあからさまな変化は出さないが、以後彼女がミントの提案を受け入れることはなかった。

そのまま、買い物に付き合うも引き止めることができず、放流した。

 

がっつきすぎて相手の反応を待たずに見切り発車をした。

満喫に入るのになんら理由をつけなかった。

案件と接している間、スト高獲得という目標に躍起になるあまり、しっかりと対応中の案件にコミットしていなかった。様々な反省が浮かぶ。

 

苦い悔しさを味わいながら、別の案件を探した。

 

 

 

 

2人目 紺色のワンピースを来た女の子

魔女の宅急便のコスプレしとるん?これからどこにプレゼント届けにいくん?

くすくすと笑う。美容院の予約が30分後にあり、それまでの暇つぶしをしているらしい。平行トークをするも崩せず放流。余談だが、この後、22時頃にミントは彼氏連れのこの子とすれ違い大分気まずい思いをした。

 

 

 

3人目 イヤホンガール ガンシカ

4人目 学生風 ガンシカ

5人目 OL風 粘らず放流 スト値が思いの他低かった。

 

 

 

案件がいない、終了だ。

スト高縛りのストは幕を閉じた。

 

 

今回の気づきを以下にあげる。

・同調を使う

・コミットできない案件は捨てる、捨てないならフルコミットし勝ちを急がず丁寧に早く即る

・がっつかない(基本中の基本)

・行動はなるべく継ぎ目をみせずに、提案の際には理由をつける

 

・同調を使う

女性とのトーク中、いつしかミントは相手の話を聞き出すのみに従事していた。

同調という強力な武器を忘れていた。

ただ話を引出すだけなら誰でも即実行できる。そんなもので差別化ははかれない。

重要なのは、相手に同調すること。相手の意見に対し自分もそう思っている旨を「自分の言葉」を通して伝えることだ。

ただわかるーとギャル男のように繰り返していればいい訳ではない。

 

自分も同じ思いを持ったことがある、自分もそれについて深い造詣がある等、具体的なエピソードを用いて、

相手と同じ感情を自分も別の経験によって抱いた、ないし自分も同じ経験をしたから同じ感情を抱いた

ということを相手に伝え、相手が自分に対してこの人とは気が合うな、と思って初めて同調は完成を見る。

成功すれば一気に相手との距離を縮められる。

経験談だが、女の子は自分と一致した項目を持つ人間、自分の内面を共有できる人間に対してはかなりハイスピードで警戒を緩め好意を抱くと思う。長くなってしまったが、同調は是非毎回使うべきルーティーンだ。

 

・その案件にコミットするか、もしくは捨てるか

案件の対応中に別の案件のことを考えてはいけない。ましてや別の案件にさく時間から逆算して対応中の案件へさく時間を決める等言語同断である。

別の案件に行きたいならその案件は最悪バンゲだけにしてすぐに捨てる。

そうじゃないならしっかりとコミットし、ケツの予定は考えずに、一方で時間制限はある程度儲けできうる限りの最速を目指す。

どっちつかずな対応は案件にある程度時間をかけたにも関わらずgetできないという最悪の結果を生む。

中途半端な対応は絶対にしてはならない。

 

・がっつかない

基本中の基本。PUAとAFCの最も顕著な違いである。今回ミントはアフターの話を聞いて彼女の貞操観念をかなり軽く見て、すぐに満喫を打診した。これはまさしくAFCが反射的にとる行動である。

AV女優だろうが雑に扱って股を開く子はいないであろう。ストナンで出会う一般人女性は言うまでもない。

相手の気持ちを考えずにいきなり自分の都合で即打診して成功する、なんてことは土台ありえず、

できるのは都度ボディタッチに対する反応やこちらのギラへの対応を見て、経験からくるバロメーターが行けると呟く瞬間を待つのみである。

 

人は思い通りに動かない。ゆっくり信頼関係を構築しないと相手の貞操観念が緩いと言えど即は難しい。

それか、それが可能な極端に貞操観念が低い案件を見つけ出すかである。

だがあいにくS街と違いY街においてそんな女性は皆無に近いのである。

 

・提案には理由をつける。

ある実験で実験者がコピー機の順番を抜かせてくださいと前に並ぶ人に頼んだそうだ。

一回目はただ、枚数が少ないからとだけ伝え、

二回目はそれに加えて、急いでいるので、

と理由も含めて伝えた。

この「ので」の有る無しで要求を飲む確立が1.5倍程まで跳ね上がった。

 

人間は行動に理由を欲しがる生き物なのだ。

 

ただ満喫に行こうというだけでは女性は動かせない。

しっかりとした理由、それも疲れたからといったカフェ等でも代替可能なものではなく、満喫に固有の納得感のある理由を言わなければ、女性は動かせない。