深夜の3時間徘徊、満員の悪夢

某日23:30

 

先ほどまで新しいウィングとストを行い、3Pに失敗したミントは焦っていた。

 

このままでは終われない。今日は何としても即をする。

すぐにトイレに行き、身支度を整えストを開始した。

 

花柄のワンピースを来た女性が通りすぎる。

早速声をかけた。

 

オープンする、平行トーク。

美容院帰りのOL、これから一人でバーに向かうところらしい。

家には歩いて帰れる、明日は何もない。

 

ここしかなかった。

すぐに打診、ほとんどグダなく連れ出しに成功。

 

店に入り早速和みにかかる。

情報を引出すうちにミントと以外な共通点が出てきた。

某お嬢様女子大出身の彼女は、ミントの大学のサークル出身だった。

しばし大学・職場トークで盛り上がる。

 

途中でただの会話になっていることに気付いた。

俺は何をしているんだ。

 

自分が楽しんでしまっていた。

始めの和みが長過ぎたのだ、早々とフェイズシフトに頭を切り替える。

 

恋愛の価値感を引き出し、彼女の性格を言い当てる。

和み、中が寒いという理由で一旦店を出る。

 

歩きながらギラ。

ホテル街へ向かおうとするが、ホテルには行かないよ、と断られてしまった。

 

再度ギラ、キスをする。

下を入れる、相手も応じてきた。

 

もう十分だ、横になりたいからという単純すぎる言い訳を使いホテル打診にイエスをもらう。

 

 

今日のストが一筋縄で行かなかったのは、ここからである。

 

 

ないのだ。

ホテルがどこにも。

いや、正確にはホテルはある。

しかし全てが満室、埋まっている。

 

ミントは彼女を連れ考えられる限りの選択肢を全てあたってみた。

しかし周りには同じように空き部屋を探してさまようホテルゾンビ達の群れ。

 

 

どうする、どうすればいい。

 

 

奥の手、漫画喫茶秘密セッ◯スを発動した。

 

満喫を探す。

しかし満喫も空いていない。

嘘だろう、ミントの口からため息が漏れる。

 

カップルシートを見つけるが、ソファー席しか空いていない。

ここで即はできない。

 

日が昇り始め、時刻は朝の5時。

ようやく空いている満喫を見つけた。

 

場所グダをパワーギラで突破し、即。

3時間に渡る深夜徘徊の幕が閉じた。

 

 

今回の即での反省が2点ある。

一つはトークをもっと戦略的に行うこと。

トークに思考が足りていない。

普通の会話をしている。デート中や、友人、既即との会話はそれでいいかもしれないが、今は即を狙っているのだ。

 

会話を楽しんでは行けない、あくまで相手を落とすことを目指してその目的に最適化されたトーク、キャラを常に選択し続けなくてはならない。

ただの自分が楽しむコミュニケーションとしての会話は和みにおいては必要ないのだ。

 

また、だらだらと時間をかけ気が向いたら落としにかかるスタイルでは技術も蓄積され辛い。

厳しい時間設定を設け、そこに自分を調整しようとした時にこそ、工夫が生まれ進歩がある。

今の技術に慢心して時間をかけて落としているのであれば、ミントはナンパ師としての看板はおろさなければ成らない。

常により良い即を目指す、ここで言うよりよいとはコストパフォーマンスの高い即のことだ。

それを目指すためには、一時間なら一時間で相手を魅了するという詳細なゴール設定と、

相手を会話中常に思考を止めず、相手を魅了する戦略を考え続ける姿勢が大切である。

 

 

二つ目、共闘意識を作ることの大切さ。

今日の即において、ホテルが見つからず歩き回るはめになったのは先ほど書いた通りであるが、実はマイナスの側面だけではなかった。思わぬ副産物があったのだ。

 

それは、ホテルを探しても探しても見つからない、という共に目標を目指しながらもNOと言われ続ける経験を共有したことで、相手に仲間意識が育まれたことだ。

始めは渋々だった彼女も時間が経つにつれ、ホテルを主体的に探し始め、あまつさえ自分からもう疲れたからホテルで寝たいと言うようになった。

おいおい、最初のグダはどこにいったんだい、とミントは思いながらもこの共闘による仲間意識醸成の仕組みに驚きを覚えたのである。

 

仲間意識を持たない人間間に結束を生み出すためには、共通の敵となる第三者を作れというのはよく言われることだが(スケープゴートだったか?)

まさにホテルからの拒絶という共通の課題が生まれたために彼女の中には連帯感が生まれ、いわゆるウチとソトで言うところのウチにミントがカウントされたのである。

 

この効果は見過ごしてはならない。

今後のルーティーンに応用して、ナンパ理論に組み込む必要がある。

この気づきを今後どのようなルーティーンに昇華できるか、

試行錯誤の日々が始まりそうである。