弾丸即〜はかない幻影を追って〜

20:30 Y街

 

ミントは街に出た。理由はただ一つ。

即をしたい。その強い思いがミントの生産性を著しく高め、ストをする時間を作った。

全ては即のため。ミントは溜まっていた。自分に課した制約。オ◯禁の近い。もう三日間も何も排出しない生活が続いていた。最後に排出したのは、いつだったか。

 

気の遠くなるような時間の長さの中で、ミントは身をたぎらせていた。

 

ゲームを始めよう。

 

サージング開始してすぐ、それは起こった。

 

「やあ、ミントじゃないか。」

不覚にも飲み会帰りの友人に遭遇してしまった。

「こんなところで何をしているんだ?」

友人は続けた。

実はミントがナンパ師ということは誰も知らない。

ナンパ師はあえて現在の自分の交遊関係を壊しかねないリスクを取るまねはしない、ナンパをするときにミントが決めたルールだ。

ミントはナンパ師をという事実をひた隠しにしてきた。

 

冗談じゃない。ほんとうに冗談じゃなかった。

 

だが、幸いにも見られてはいなかった。

友人と少し話して解散したが、ミントの士気は明らかに削がれていた。

 

いけない。歩き出せ。自分を鼓舞し、試合続行のゴングをならした。

 

■目標

許されたつかの間の一時間で弾丸即を決め、セッ◯スを楽しむ

 

KPI

・声かけ10人

・和み2人

・即1人

 

1人目:学生 会話できず

2人目:学生 シカト

3人目:学生 シカト

4人目:ギャル 会話できず

 

 

 

 

 

5人目。スト値6の女性を目撃した。Y街でこれは貴重だ。必ずものにする。

やあ、とてもきめ細やかなギンガムチェックだね。こんなに詰まった模様は初めて見たよ。

オープンした。そのまま平行トーク。友達とこれからご飯に行くらしい。

 

 

 

しかし、友達との連絡が取れず、とりあえず職場まで様子を見に行く途中だという。これはまたとないチャンスだ。すかさずビタ止めする。

トーキングシャワーを使って会話を盛り上げる。和み、バンゲを狙う。

警戒心が強い。IOIを引出すためにルーティンを発動する。

必殺、ノーウェイチョイス。相手に自分という存在を植え付ける。

 

徐徐に信頼を作って行く。だが、固い。奥の手スペックイントロダクション。

相手の中での価値を高める。

 

すかさずファイブクエスチョン・ベットを使い、距離を縮める。

 

だめおしとばかりに、ゴーホームOK。ひたすらつまらなかったら帰っていいと言う。

そうこうしてるうちに、仕事を終えた彼女の友達が彼女を迎えにきてしまった。この案件を逃がすわけにはいかない。

気まずそうにする相手にとりあえずLINEの交換のみを了承させ1番ゲ。

 

泥臭いバンゲ劇だった。

 

■反省

KPIとはずいぶん離れた数字になってしまった。

理由としては即系ではなく、即りたい相手を狙ってしまったため。

ひいては、目標に対してのコミットメントの低さが原因と言える。

達成できたらいいなという気持ちで立てる目標に価値などない。

目標は必達。これを肝に命じて目標達成に自分の行動を最適化させることを心がける。

 

寄り道は無用だ。全てを欲しいと望むものが得られるものは、中途半端な成功とも失敗とも言えないアウトプットのみである。使えるリソースが限られている以上、選択と集中なくして、価値のある結果は手に入らない。

 

 

家に帰り、禁を破りミントは力いっぱい行為に及んだ。

限界を迎えたミントが勢いよく発射したそれは、うつむきながら携帯を見ていたミントのあごにかかってしまった。